ロボット研究ノート
数百万円~数十万円で高機能なロボットが購入できるようになり、中小規模の製造の現場でもロボットが身近になりました。 そんなロボットを活用できるようにするためにロボットをについて調べた結果をまとめるノートです。
作成日:2022-04-05
更新日:2022-05-03

ロボットの探求から生まれるロボティクス技術① HondaRobotics

Honda Robotics

本田技研工業が、ASIMOに代表されるヒューマノイドロボット研究から生まれたロボティクス技術を「Honda Robotics」と定めたものを紹介します。

研究テーマ

Honda Robotics」の研究テーマは下記になります。
  1. 移動の研究
  2. 「人とロボットが共存するために」は、人と同じ環境で移動できることが必要です。そのために乗り越えるべき課題が「凸凹道でも、倒れずに進む」ことがあります。その解決のためのひとつの方法が「歩く感覚で操作する」こと。それがasimoが採用した二足歩行です。人と同じようにバランスを取って歩くことで行きたい方向へ体を動かすことで行きたい方向へ行きたい速さで移動することができます。
  3. 掴むの研究
  4. 「滑らかに動く手と指」によって、生活環境にあるモノ(ペン、ハサミ、スポンジ、コップなど)を使いこなすための研究。道具を使いこなすためには、掴むだけではなく、コップの中の水がこぼれないようにしたり、そっと置いたりするために、センサーを組み合わせた制御についても研究しています。
  5. 伝えるの研究
  6. 人と機械が円滑にコミュニケーションをするための技術はHMI(Human Machine Interface)です。
    「人と一緒に作業するために」も、人の動作に柔軟に対応することが必要で、「言語」だけでなく「人に譲る」ことなども研究しています。
    • 「言葉」を使ったコミュニケーション
    • 人の言語を理解する技術が必要。言葉だけでなく人の表情や声の調子、動きや反応などノンバーバルコミュニケーションを理解ことで自然なコミュニケーションを図ることができる。
    • 「かすかな動き」によるコミュニケーション
    • まわりの人の動きを邪魔しないように、少しだけスピードを落としたり、ぶつからないようにわずかに遠回りをするそぶりを見せたりして、多くの人が行き交う場所に自然に溶け込んでいけるのではないかと考えている。
    • 「ハグ」によるコミュニケーション
    • 自然なハグを実現するためには、ロボットの全身に配置した接触センサの情報を使い、動きや力を適切にコントロールが必要。自然なハグが実現できれば、ロボットを介して遠く離れていてもお互いを抱きしめることもできます。
  7. 姿やカタチの研究
  8. 人の生活に寄り添い、人の身近で活躍するロボットには、「心地よい距離感」で存在する、親しみやすいデザインが理想と考えています。
    先鋭的すぎるデザインは違和感を与え、親しみやすさを求めすぎると“ぬいぐるみ”のようになってしまいます。「「先進性」と「親和性」を調和させる」デザインが必要だと考えている。
    活動する場所にあったロボットのデザインが求められる。ASIMOは、一般的な家庭のキッチンやデスク、階段がある環境での動作を想定して、カタチ・サイズを導き出している。
  9. 考えるの研究
  10. Hondaの知能化技術は、「Cooperative Intelligence(協調知能)」というコンセプトを掲げている。「移動」や「掴む」などの様々な技術領域で、この「考える技術」を活用している。
詳しくは「Honda Robotics のHP」へ
著: h_suehiro  

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